6月5日にスタッフ4名で“保健医療2035”の講習会に参加しました。

6月5日、厚生労働省が提言している“保健医療2035”という活動についてより深く知るために、院長及び歯科衛生士3名で講習会に参加してきました。2035年をめどに日本の保健制度は大きく変わろうとしていることはご存知でしょうか。健康長寿をめざし、日本がこれまで行ってきた保険医療水準は世界に誇れるものでしたが、経済成長の鈍化、人口動態の変化に伴い、社会保障費の急増を危惧する声も少なくありません。当院もその渦中の中でメンテナンスを保険診療内で行っていくことが難しくなり、自費化に向けさまざまな準備を始めております。もはや日本の社会保障費は危機的状況にあり、保健医療制度の持続可能が懸念されているところまで事態は進行しているのです。これまでパッチワーク的な制度改正により部分的な修正を行いつつ運営されてきた日本の保健医療制度は、ここにきて長期的な視点に基づく変革が求められているのです。現在、厚生労働省が行おうとしている“保険医療2035”の目的は、まさにこの長期的視野に基づいており、20年後を視野に入れたビジョンを構築しようとしています。 未だかつて誰も経験したことがない少子高齢社会を乗り越え、日本がさらに発展し、世界に向け新たなビジョンを提言する。その具体的な改革をすすめていくための提言が、“保険医療2035”なのです。まだまだスタートしたばかりですが、講習を聞き、これまでメンテナンス自費化など、保険医療制度の運営問題は主に予防歯科に大きく影響を及ぼすテーマであると考えていましたが、講習を聞いて、歯科だけでなく医科にも、日本国民全員にも深く深く関わってくる問題なのだと改めて感じました。未来永劫変わらない制度はありません。刻一刻と変わっていく状況に合わせて、日本の医療制度も変わっていく必要があるのだと思いました。変わることに不安もありますが、しかしそれは見方を変えればチャンスでもあるという考え方は、非常に励みになりました。〈院長金谷〉

講習会に参加した衛生士3名。左より、村上さん、網代さん、池田さん。

★今回、厚生労働大臣の塩崎恭久氏と共に20年後の保健医療のあり方を検討する厚生労働省の「保健医療2035」策定懇談会の座長を務めた、東京大学教授の渋谷健司先生の貴重なお話を聞く事が出来、日本の平均寿命は、過去70年間で30年以上伸び、1980年代前半からは世界一を保っている。しかし、61年からの皆保険制度の導入により、当たり前と思われている基本的な医療を受けられる当時の状況と現在とでは全く異なり、少子高齢化問題や、財政の危機などを様々な問題がのしかかってきますが、将来的に次の世代に負担を強いる事のないように議論していく必要があると教えていただきました。
「キュア中心」の時代から「ケア中心」の時代への転換、医療の価値の転換が必要であり、渋谷先生は、2035年の保健医療が実現すべき展望として 1.保健医療の価値を高める  2.主体的選択を社会で支える 3.日本が世界の保健医療をけん引する という3本の柱を挙げていました。
私も医療人として、まずは口腔の健康が全身の健康に寄与するという事の重要性を患者さんに理解して頂けるよう毎日の臨床に務めて行きたいと改めて思いました。非常に興味.深いセミナーとなりました。(網代)

★今回の講習会では、“保健医療2035”に向けて渋谷先生や政府等が国民の健康の為より良くなるように準備をしているということがわかりました。渋谷先生のお話は難しく、なかなか理解していくのが大変でしたが、2035年に今回お話して下さったのがどうなるのかとても楽しみです。(村上)

★日本は、保健医療に対してアクセス、費用、質の内、アクセスと費用に対してはクリアしてきた。しかし質より量を重ねてきた日本の保険医療にはほころびが出てきた。それを受け、これまでとられてきた対策は、量の拡大、インプット中心、行政による規制、キュア中心、発散などであったが、今後は2035年をめどに、質の改善、患者の価値中心、当事者による規律、ケア中心 、統合へパラダイムシフトする。それが“保険医療2035”である。2035年のゴールは安心、満足、納得を得ること。その為の基本理念は公平、公正、自立に基づく3つの連帯、日本と世界の繁栄と共生である。 ビジョンは“保健医療の価値を高めるより良い医療をより安く。日本が世界の保健医療を牽引する”というもの。 今回は医科についてであるが、歯科についても同じことが言えると思う。今はこの保健医療2035の中に残念ながら歯科は含まれていない。渋谷先生の言葉としては 歯科は歯科で個々に発言していくことが大切。あちこちでその発言が出て2035の様にチームを組み未来を変えていくとのこと。 正直なところ、私にはとても難しい話でした。起こしている行動や将来像についての考え方は理解できましたが、私はまだその発言に関する知識も技術もありません。だからこそ、私は私ができることを精一杯やることが大切だと感じました。まずはあすなろデンタルケアで行っていること、患者様のリスク管理などをひとつひとつ確実に行いたいと考えています。(池田)

詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。