メンテナンスに通う患者さまの声

網代 まず畑澤さんがあすなろに来院されたきっかけを教えてください。

畑澤 実は私、元々とても痛がりだったんですね。歯を治療するのが本当に嫌で、じゃあどうしたら歯が痛くならずにすむかなと考えて、虫歯になる前に歯の治療をしたらいいんじゃないかと思っていました。でも当時そこまで予防治療について知識があったわけで はなかったんです。その頃、たまたまテレビで山形県の熊谷先生を観まして、山形県に引っ越そうかなって思うくらい、これだ! と思いました。でもそれがあすなろさんの看板に書かれている予防治療に直結したわけではなかったんです。予防ってなんだろうって思うくらいで、最初は近所にできた新しい歯医者さんということで受診したんです。

網代 以来もう7年通っていただいているわけですが、通い続けている大きな理由はなんだと思いますか。

畑澤 やはり痛くないからでしょうね。今はメンテナンスで4ケ月にいっぺん診てもらっているのですが、実感として、ああ私が理想とするやり方をしてくれる歯医者さんだなと思っています。

網代 嬉しいです。どのあたりでそれを実感していただけましたか。

畑澤 そうですね。元々検査をしてほしいという思いがあったので、受診してまずは検査といわれても、ああそうかと思いました。初めて、あれ、今までの歯医者とは違うなあと感じたのは、先生が奥歯の欠けて薄くなっている歯だけ応急処置をして、他の歯はす ぐに削らずに、しっかりメンテナンスをしながらみていけば治療なしで大丈夫ですとおっしゃったでしょ。そのときに、もしかしたら、ここは私の求めていた歯科医院なのかもしれないと思いました。それまでに唾液の検査などもしていたんですが、そのときはそこまでの気づきがなかったんですね。きっと、自分から進んでしたことではないからだったのでしょうね。やはり人から与えられるものはそこまで印象に残らないんですよね。

網代 自分で気づくか、気づかないか。それは大きな分かれ道ですよね。

畑澤 そうなんですよね。自分が変わらないとだめですよね。これだけ予防が大事といわれて、メディアでもそういう特集が組まれているけれど、その情報も自分がアンテナをはってキャッチしないとだめですよね。この間ね、近所の人と話していて、メンテナンスに通っているから歯は丈夫なんだと言ったら、メンテナンスは痛いでしょって。確かに最初は痛いんですよ。そこで、痛いから歯医者に通うのをやめるのか、痛いというのはどこかが悪いということなんだから、これは通わなきゃと思うか。そこにも分かれ道がありますよね。

網代 確かにそこにも分かれ道がありますね。どうしたら変わっていただけるのか。生活に予防を取り入れてもらえるのか。そこは常に考えています。

畑澤 こういった歯医者さんとの出会いがあるかどうかもありますよね。私も経験あるんです。子育て中はなかなか自分の時間がとれなくて、何十年かぶりにやっとひと段落して久しぶりに行った歯医者さんで検査して欲しいと言ったら、どこも悪くないのに来たんですかって驚いたような表情をされたんですね。あれ、どこも痛くないのに歯医者に行くのはおかしいのかなと思いまして、二回ほど通ったのですがやめてしまったんですね。

網代 そうだったんですね。時代の流れもあって、今は歯科の世界では予防の重要性がだいぶ定着していますが、一般にはまだまだ歯医者は痛くなったら行くところと思っている方がたくさんいる。それが現実ですよね。メンテナンスについてはどのように感じていらっしゃいますか。

畑澤 定期的に通院して口腔内の状態をチェックしてもらったり、自宅でのケアの方法やフッ素についての知識を教えてもらったりすることはとても大切です。ただ、通ってみて予防の大切さを頭ではわかっていても、実生活に取り入れて定着させるまでには結構時間がかかりました。私はもともと思考が予防型でしたが、それでも結構な時間が必要だったから、そういったことに興味のない人に予防を定着させるのは、よほど大変だと思います。だからこそ、ここまで来れて、ああよかったなと思っています。長い時間をかけて痛くないメンテナンスを受けられるようになったわけですからね。歯は財産だと思うんです。大切にしなきゃ。メンテナンスにお金をかけていると話すと、わあ贅沢ねと言われてしまうんですね。どうしてそんな風に思うの?って私なんかは思うけれど、歯にお金をかけるくらいなら、もっと他のことで贅沢したいという思っている人はたくさんいますよ。何に価値を置くかはその人次第だけれど、私は歯にはいくらでもお金をかけるべきだと思っています。孫が三人いるんですけれど、普段玩具を買い与えたりはしないのだけど、もしその子たちの歯の治療にお金がかかるなら、出してあげようと思っているんです。それこそ意味のあるお金だと思わない?

網代 それは素晴らしいですね!! どうしたら他の方も畑澤さんのように思っていただけるのでしょうか。こういう説明があるとよいなど、患者さまの立場から何かご意見はありますか?

畑澤 う~ん。私はかなり特例だから。笑 人を変えるのは、本当に難しいですよね。歯医者さんがいくら言葉を尽くしても、本人がそう思っていなければお金儲けで言っているんじゃないかって思われてしまうんじゃないかしら。結局、論より証拠。贅沢ねっていう人には、私は全部自分の歯よって言うの。後は、歯医者さんと友達になること。定期的に通うことであんなに嫌いだった歯医者さんが友達のように身近に感じられるようになったのは、通い続ける理由のひとつです。

網代 ありがとうございます。私たちも畑澤さんにお会いするのが毎回楽しみなんですよ。ところで、現在メンテナンスを自費で受けていただいていますが、自費に切り替えることに対してはどう思われましたか?

畑澤 先生から説明を受けて、それなら仕方ないかなと思いましたね。お金がかかるからってやめようとは思いませんでしたね。歯にはいくらお金をかけても、そのとき一番いい治療を受けるべきだと思います。病気になったらもっとお金もかかってしまうんだし。予防の段階で多少費用がかかっても、それで治るのならそれが一番ですよね。主人にも必要な治療は高くても受けるように言っていますし、歯ブラシもゴシゴシやっていたから、さりげなく力が入りすぎているよと注意したりして、ずいぶん歯に対する意識が変わってきました。家族みんなで歯のケアをするようにしています。歯を守るのも、ダメにするのも90%は自分次第。ホームケアの仕方で、いかようにも自分でコントロールできるんです。自分で自分の健康を守るのは当たり前のことでしょ。残りの10%はお手入れのプロである網代さんたちに助けていただいて、一生自分の歯で過ごしたいです。だって、まだまだ行きたい国がいっぱいあるし、やりたいこともいっぱいあるんですから! 

網代 そうですよね。また次回のメンテナンスで旅行の話を聞かせてくださいね。今日はありがとうございました。

畑澤 こちらこそありがとうございました。

旅行が趣味という畑澤みち子さん。初診日は09年3月17日。

最後に網代DHと記念撮影。笑いの絶えない、楽しいインタビューとなりました。

家族構成

大内 一さん(父)

大内 美枝子さん(母)

大内 空くん(11歳)

大内 昴くん(10歳)

開業当時から通院してくださっている大内ファミリーは、今年で通院暦11年というベテラン選手です。当初、予防治療は今ほど注目されておらず、メディカルトリートメントモデルとは?というところから始まり、あすなろが考える予防治療についてや、削って詰める従来の治療が引き起こすさまざまなリスクについて繰り返しお話させていただきました。現在では、家族全員がメンテナンスで通院中。その効果は、0歳~1歳よりずっとあすなろに通い続けている空くん、昴くんに最も表れており、ふたりとも現在虫歯はゼロ。写真は、学校で表彰された虫歯ゼロの賞状を見せてくださったときの様子です。一さんにメンテナンスの重要性についてお聞きすると、「一生自分の歯で食べていきたいですからこれからも頑張って通いたいです。やはり幼いうちから歯のケアをすることの大切さを痛感しましたので、友人知人にも歯を大切さを伝えていきたいですね」

左:網代DH 中:関口涼太さん(高校生)右:関口信子さん(母)

虫歯ゼロの涼太さん。フロスも毎日使用するメンテナンス上級者!

弟の健太くんも連れてメンテナンスに通ってくれている母信子さん

網代  今日はわざわざお越しいただいてありがとうございます! あすなろに通院していただいて10年近くになりますが、今日は関口さん親子とあすなろとの出会いから現在に至るまでいろいろお話を伺いたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

関口信子(以下、母)  どうぞよろしくお願いします。もう10年になるんですね。そもそも最初にこちらにお世話になろうと思ったのは、自分自身が治療済みの歯が多くて苦労してきたので、子供にはこういう思いをさせたくないという気持ちがまずありました。ところが歯ブラシもちゃんとしていたのに子供の乳歯に虫歯らしきものが見つかってしまい、慌てて近所の方に紹介された歯科医院に行ってみたんです。その歯科医院は、治療後にオモチャがもらえるような子供向きの病院でした。そのこと自体はいいのですが、治療に関して保護者への説明が足りなかったりして、だんだんとオモチャでつるようなやり方にも不信感を持つようになって。そんなとき、他の方に予防治療をしている歯医者さんがあるよと教えてもらったのです。予防治療のことは当時既に知っていたので、試しに行ってみようと、まずは私がかかってみることにしました。

網代  ありがとうございます。あすなろが採用しているメディカルトリートメントモデルについてはどのように感じられましたか?  まずは検査をして、クリーニングをしてから治療に入るという流れや、唾液検査(自費)をすることに正直抵抗を感じたりしませんでしたか?

母  そうですね。確かに、それまでかかっていた歯科医院はどこも痛いところを削って治すというやり方でしたから、歯医者というとそういうイメージを持っていて、どうして痛くもない歯のレントゲンまでとるんだろうという思いはありましたね。でもなぜ精密な検査をする必要があるのかという説明を何度も聞くうちに、家でのケアが一番大事だということなど、いろいろ納得のいく部分があってだんだんと腑に落ちるようになっていきました。

網代  涼太くん、健太くん(弟)もすぐに通うようになってくれましたよね。

母  そうなんです。子供とメンテナンスに通うようになって一番驚くのは、子供たちの歯医者に対するイメージが私とは違うことです。私にとって歯医者は痛いとか、怖いとかというイメージなのですが、それを子供たちに言うと、「どうして?」と言います。子供たちにとって歯医者は“痛いことをするところ”ではないんですよね。

網代  多くの方をメンテナンスをしていて、小さいときから通うことが本当に重要だなと思います。涼太くんは初診が19年1月なので、8歳であすなろに来てくれたんですよね。

関口涼太(以下、子)  最初は怖いとか痛いと思って、なかなか口を開けられなかったのですが、説明を聞くうちにだんだんと、というスタートでした。

網代  そうでしたね。まだ小学校3年生でしたよね。それが高校生! 成長を感じます。関口さん親子のように家族ぐるみでメンテナンスにかかるのが理想的だと思います。歯のケアをするお母さんの姿を見て子供もやるようになって、その子供が成長して大人になって家族をもって、またその子が親の姿をみて歯を磨くようになる。そういう自然な流れの中でホームケアの意識をもつことが大切だと思います。

母  家族みんなでかかっていたので、自分だけやめるというわけにはいかなかったという場面もあって、家族でお世話になっていてよかったと思いました。

網代  そうですよね。10年もかかっていると、行きたくないなという時期もありましたよね、きっと。

母  正直ありました。もういいかなと考えてしまう時期があったんです。でも家族でお世話になっているので、私だけ行かないわけにはいかないなと思い直しました。

網代  長くメンテナンスにかかられている患者さんはみなさんそういう時期を乗り越えて通い続けてくださっている気がします。

母  ここ2~3年でやっとメンテナンスに通うことが定着した気がします。子供たちは小学校に上がると部活や友達との約束を優先しがちで通わせるのが大変な時期がありました。

子  確かに最初はイヤイヤだったのですが、定期的に通うようになってから歯茎の色が良くなって、いつも検査で出血していたところから出血しなくなったりしたのをみて、通ってみようかなと思うようになりました。

母  メンテナンスに来たときに次回の予約をとってしまうのも先に予定を入れておけるのでいいと思います。日にちが近づくとハガキが来るので忘れませんし。

網代  お子さんをふたり連れてメンテナンスに通い続けるのは大変ですよね。

母  無理やり連れてきていた頃、衛生士さんに「きれいに磨けているね」って褒めてもらうことがあってそれも通い続けるきっかけになりました。結局、勉強と同じ。本人次第ですからね。

子  周りの友達の中で食後にフロスをするのは自分だけなんです。こないだうちに泊まりに来て、フロスをしないで寝て起きてという様子を見かねてフロスをあげました。「とりあえずやっとけ」って。笑

母  子供たちはメンテナンスに通い続けたおかげで、ホームケアもしっかりできるようになったし、虫歯はもちろんないんです。本当、羨ましいです。私も子供の頃から通いたかったです。

網代  メンテナンスにお金をかけるという考えは、スウェーデンなどに比べて日本はまだまだ定着していませんが、自費でメンテナンスをうけることについてはどのように思われますか。

母  そうですね。正直、私の周りの方にメンテナンスに通われている方はほとんどいなくて、予防にお金をかけることを共感してくれる人は少ないんです。初めて自費の話を聞いたときには、高いなと思いましたがやめようとは思いませんでした。やっと10年かけてここまできたわけだし。メンテナンスをしないで歯が悪くなって治療するときにお金をかけるのか、予防でお金をかけるのかの違い。悪くなって削ってしまった歯は決して元には戻らないでしょ。私は予防でお金をかける方を選びますね。